ウエノイは2000年7月、クチンから南東に100km程の場所を流れるSg.Sabal Kruinで上野氏によって初めて採取され、その後の調査で新種であることが判明したクリプト。この近辺は古くから多くの専門家や採取者が入っている地域だが、川の流れが速く、水位が高いことが多いことなどから、これまで発見されなかったらしい。
現地葉は褐色から黒に近い色のものが多いらしく、デコボコも強く入る。一見した感じではブローサなどに似ているが、ウエノイの特徴として、主葉脈の色が白く抜ける場合が多い。水上栽培は非常に難しく、育成環境下では成長も遅目のようだ。
画像は水上に上げてから3ヶ月程経過した株で、左が水中で展開した葉、右が水上で出た葉。いつ消滅してもおかしくないようなお寒い株だが、今回クリプト師匠であるまつさん(勝手に師匠にさせてもらいました)が
ウエノイ開花に成功したことを記念して記事をあげてみました。
育成環境は、用土が桐生砂7:赤玉2:珪砂1+バーミキュライト、サンゴ砂少々、マグアンプ、ミリオンA。pH7.2前後の腰水をフィルターで循環、底上げ用の台の下に珪砂。湿度、気温不明、水温26度。照明は蛍光灯15ワットを7時間。